腰痛や膝の痛み、肩コリなどに対して行うハリ治療と同じ技術ではいけません。
まず、太いハリ(0.20~0.5mm)は自律神経を緊張させてしまい、症状を悪化させる恐れがあります。
繊細な自律神経を調整するには、細いハリ(0.16~0.18mm)の方が適しています。
そして、ハリ治療の深さについては、3~5mmが最適です。
皮膚、皮下組織(脂肪など)の下に筋肉がありますが、筋肉の表面には「筋膜」というサランラップのような膜があります。
神経(自由神経終末)は、筋肉の中よりも、この筋膜の部分に多く分布していますので、筋膜に触れるだけで、突き破らない深さ(3~5mm
)が最適となります。筋膜を通過して、筋肉内に入ってしまうと、神経への刺激量が減ってしまい、自律神経に対する作用が低下してしまいます。
自律神経を調整するハリ治療には、最適なハリの太さや深さがあります。
また、体質、体格に加え、その日の体調、またツボに合わせて、ハリの刺激量を調整しなくてはなりません。
当院では、たくさんの自律神経失調症の患者さんを施術するなかで、安全で効果の高い技術を磨いてきました。
近年になって、鍼の治療効果については科学的な解明が急速に進んでいます。
たくさんの研究がありますが、その中の一つに「古くなった細胞の再生促進作用」があります。
筋肉が硬くなった『コリ』『張り』の部分は、老廃物が蓄積し細胞が古くなっています。
鍼治療ではその古くなった細胞に微小の傷を付けます。自律神経治療の際よりもやや太めのハリ(0.16~0.20mm)を使用します。
細胞はその微小な傷を修復するために、新しく細胞を作りなおそうとします。
この時、筋肉・筋膜の重要な成分である「コラーゲン」が鍼治療前の10倍に増え、筋肉細胞の再生を促進し、
「弾力」「しなやかさ」を取り戻し、慢性的な筋肉の『コリ』『張り』を改善することができます。
鍼治療をすることで古くなった細胞の再生促進を加速することができるのです。
マッサージや整体で、筋肉細胞に傷をつけようとすると、強いもみ返し状態になりますので、危険性を伴います。
細胞に微小な傷を付けることは「刺す鍼」特有の効果です。
手や足は神経が密集している部分で、自律神経や脳にも効率よく影響を与えることができます。 しかし、手のひらや指、足の裏や足指にハリを刺すのは強い痛みが伴い、内出血の危険性もぐんと高まります。 ハリを打つ側としても抵抗があり、避けたい場所です。 刺さないハリであれば、危険性がなく、痛みは多少ありますが、刺さっていないので、怖くはありません。 刺さないハリは、効果の高い手や足を刺激し、自律神経や脳を調整することができます。
身体を支えているのは「骨」というイメージがあると思います。
しかし、その骨を支えているのは「筋肉」であり、特に姿勢の保持(キープ)に関しては
筋肉を特定の位置に固定する「筋膜」が重要な存在です。身体は「筋膜」が支えているといっても過言ではありません。
筋肉には「形状記憶」の性質があります。肩コリや腰の張りなどは、筋膜の「悪い形状記憶」が原因です。
筋膜ほぐしは、この「悪い形状記憶」を「良い形状記憶」に戻すことができます。
近年、筋膜の研究がすすみ、多くのテレビ番組で筋膜の特集を見かけます。
その中では「筋膜のシワ」が肩コリの原因となっていて、筋膜のシワを解消することで、
長年の肩コリが改善すると放送されています。
当院でも同様のメカニズムで筋膜のシワを解消し、特に広範囲の筋肉のコリ・疲れを解消します。
当院では、筋膜ほぐしで全体を緩めた後、刺す鍼、刺さない鍼でコリが残った部分を治療していきます。
自律神経失調症の患者さんは、病院に数カ所行っても、血液検査、MRI・CT、胃カメラなどをしても原因不明となることが多くあります。
逆に言えば、それらの検査で原因が分からなかったから、「最終的に自律神経の影響でしょう」と結論づけられることがあります。
東洋医学では、原因不明はありません。どのような症状でも五臓六腑の状態を見極めることで、「肝臓タイプ」「心臓タイプ」「胃腸タイプ」
「肺臓タイプ」「腎臓タイプ」に分けることができます。そして、そのタイプに応じた鍼灸治療のツボがあります。
他にも、気という概念から、エネルギー(元気の貯金)が少ない状態、エネルギーが停滞・渋滞して、めぐりが悪い状態、
血の汚れ、などの診断方法もあります。
東洋医学の特徴として、病気になる前の状態(未病:みびょう)から診断をつけることができます。
西洋医学よりも微妙な身体の不調を見分けることができます。
東洋医学では自律神経失調症という、微妙な状態を診断し、治療法を組み立てることができます。
私は治療家にとって大切な技術が2つあると思っています。 1つめは 「診断」の技術 2つめは 「施術」の技術 です。 多くの治療家は、2つめの「施術」の技術ばかりを高めようとします。 しかし、同じくらい大切な「診断」の技術を高めることが大切です。 正確な診断をするには、時間をさいて東洋医学の診断法(脈診、腹診、舌診)を行う必要があります。 当院ではしっかりと、診断と施術を展開していきます。
問診票にご記入いただきます。
痛みの経緯を伺ったり、そのお話から推測し、原因と考えられる関節や筋肉の動きを見て状態を確認します。
痛みや症状を改善するための治療計画を立案して、説明します。
治療計画に沿った施術を行います。ほとんどの場合、下記の順序ですが、状況によって異なる場合があります。
施術中に感じた状態と、改善していく部位を具体的にお伝えします。必要であれば、自宅でできるセルフケアもお伝えします。
A当院の鍼灸治療で使用するハリは、注射針の10分の1の細さです。ハリ治療が全く痛くないとは言いませんが、注射のような痛みはありませんので、ご安心ください。刺された瞬間に気づかないことも多くあります。コリや痛みなど症状がひどい部分は、「効いている」感覚を強く感じる場合があります。もし、痛みが強いと感じた場合は遠慮なくお伝えください。
A当院では採血用の注射針の約10分の1程度の極めて細い鍼を使用しています。血管や神経など危険性のある部位には治療しません。まれに、内出血が起こることがありますが、注射を失敗した時のようになり、2週間程度で解消します。また、刺す鍼に抵抗が強い方は、刺さない鍼や筋膜ほぐし(整体)で治療を進めていきます。
A当院の5万人以上の施術経験により統計が出ております。初診から3週間の間に、6回の通院を目安としてください。多くの方で、通院6回終了時で、症状が半分~3割まで軽減します。通院のご都合があると思いますので、通院の回数・頻度は相談しましょう。
A治療時間をじっくりととるためです。これは重要なポイントです。保険治療は費用負担が少ないですが、その代わり治療が短時間に限られます。保険がきく短時間治療で治せる方には、保険治療が適当と言えるでしょう。当院は患者様との時間をしっかりとって治療しております。保険治療では治らない方にこそ、時間をかけ、じっくりと向き合う当院の治療を提供させていただきたいと考えています。
A動きやすい服装が好ましいです。具体的には、膝上まで上がるズボン、肩が出せるタンクトップ、素足になれるように靴下でお越しください。 ※施術用のお着替え(男性用・女性用)も用意しております。
A刺す鍼に抵抗のある方もおられますので、その場合は、刺さない鍼、筋膜ほぐしなど、他の治療法を行っております。
A様々な治療法と比較して、特に痛み、こり、しびれに対して、刺す鍼と同等の効果が出ています。特にひざの痛み、関節リウマチ、めまい、偏頭痛に対しては高い効果が期待できます。
Aまれなケースですが、眠気、身体のだるさを経験することがあります。これは好転反応と呼ばれ、身体の老廃物が流れていく過程です。身体が良くなろうとして、起こっていることです。仮眠や水分を多めにとっていただくことで2日ほどで解消します。
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